韓国演劇『その時も、今日』 公演あらすじ・時代解説・見どころ紹介 연극 그때도 오늘

연뮤덕(韓国演劇ミュージカルオタク)がお届けする観劇の魅力 

今日紹介するのは、『その時も、今日』 


韓国創作演劇『その時も、今日』 
연극 그때도 오늘


【再演情報】 
演劇『その時も、今日』 
2024.03.15 ~2024.05.26
インターパークソギョンスクエア スコーン2館
(現 NOLソギョンスクエア)


【作品紹介】 
演劇『鏡姫ピョンガン物語』『私とおじいさん』などの名作を世に送り出し続けてる
劇団 コンヨンペダルサービスカンダ(公演配達サービスが行く)
通称「カンダ」が2022年から上演している二人演

1920年、1940年、1980年、2020年代近未来の4つの時代を生きる
二人の男を描いたオムニバス劇

『その時も、今日』シリーズには
女性二人が4つの時代を演じる『연극 그때도 오늘2:꽃신』もある

作  오인하 작가님 
演出 민준호 연출님 
制作  コンヨンペダルサービスカンダ

2022年 初演
2024年 再演


【あらすじ】 
月から歌が聞こえる
全てのあらそいを止めるために…

エピソード1
1920年代 京城 駐在所
詰襟学生服を着た二人の少年が別々の官房に連行されてくる

ヨンジンとユンジェは、それぞれ独立運動のお使いが発覚して逮捕された
壁を挟んで隣同士の官房に入れられた二人は、恐怖を紛らわせるように
顔の見えないお隣さんとおしゃべりを始める。
そして、彼らが夢見る世の中について話し始める。

エピソード2
1940年代 済州島 中山間部
地主の息子であるユンサムとその土地で農業を生業にしているサソプ。
二人には軍による「海岸に降りて来い」という放送が聞こえない
二人は幼い時からこの土地で生まれ育ってきた。
突然、土地を売るから立ち退けというユンサムに
酔ったサソプが長年積もり積もった鬱憤を爆発させる。

エピソード3
1980年代 釜山 留置場
ベトナム戦争の参戦勇士であるへドンは、酔って喧嘩をし留置所に入れられる
警察官を相手に悪態をついていたへドンは、
留置所の隅っこで丸くなっている大学生にも絡む
青年を知人の息子ジュホと勘違いしたへドンはひつこくちょっかいをかける
警察署のテレビでは、光州民主化運動のニュースが報道されている

エピソード4
2020年代近い未来 最前線
先輩兵ウンギュと新入り兵ムンソクは、友人で同じ部署に配属された
ウンギュは軍隊生活にうまく適応しているが、
ムンソクは上官の御機嫌取りなどができない不器用な性格だ
ウンギュは適当な理由をつけて連れ出し、息抜きに二人で最前線の見張りに立っている
「なぜ、私たちは戦争をしているだろうな」
この戦争を平和的に終わらせる様々な方法を考える
サッカーで内戦を終わらせた偉大な選手や
音楽で一時休戦した第一次世界大戦中のエピソードなどを挙げつつ
他愛ない妄想を話すが、そこに内線が鳴り響く…


【作品紹介&台詞独白動画】

パクウンソク배우님による
エピソード1 ユンジェの独白
「私はたんぽぽの綿毛になりたい」 


バラエティ番組で紹介された練習室風景



【見どころ】
独立運動、済州四三事件、民主化運動、そして休戦中の現在 
4つの時代の登場人物は、それぞれの時代を必死に生きている至って普通の人々
自分でもあり、家族でも、愛する人、友人であったかもしれない


二人の俳優が各エピソードごとに全く違う人物を演じる
学生、大学生、退役軍人、農家、軍人…
短い幕間に別人に変わる俳優さんをみる面白さ100%
しかも、各エピソードごとにキャラクターは別々の方言を話す
例えば、
平壌方言を話していた学生が次のシーンでは済州方言の小作になる

エピソードが終わると暗転中月明かりだけが照らす舞台の上で二人がハグをして
セットチェンジを俳優さん自身が行い
板の上で衣装をチェンジし
その間、歌手유재하 님の歌謡曲がBGMとして流れている
観客はその間涙と鼻水を拭いて次のエピソードに備える

月と音楽が全てのエピソードを繋いでくれる


次の公演が待ち遠しいです。 







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